「ゴールデンエイジ」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。
マイネルというドイツの運動学者の「特定のスポーツ技能の習得を始めるのに適切な時期は9〜12歳頃である」という理論を基に、ヨーロッパの国々のサッカー界を中心に、その年代を「ゴールデンエイジ」と呼び、大切にされています。
誰にも一生に一度だけ訪れる、さまざまな動作を即座に身につけてしまうことのできる年代です。大人になってからではなかなかうまく覚えられないような動作もこの時期にはあっという間に覚えてしまい、しかもそれは一度身につくとなかなか失われないという特徴を持っています。
その「ゴールデンエイジ」をより有意義なものにするためには、前段階である「プレ・ゴールデンエイジ(4歳~8歳頃)」で、いろいろな動作を経験しておくことが必要です。
神経系が発達してくるこの時期は、投げる、走る、跳ぶ、打つ、蹴るといった基本的動作の獲得に適しています。さまざまな運動や動作を反復できるようにしましょう。
上手・下手にかかわらず運動を楽しめる環境をつくり、子どもの「おもしろい」「もっとやってみたい」という気持ちを刺激してあげることが大切です。
つまり、一生に一度しかない「ゴールデンエイジ」を台無しにしないように、幼児期から小学校低学年までは、専門的な種目の技術習得よりも、多くの運動を遊びの中から楽しく経験していける環境を与えてあげましょう。
トライルでは、体育あそびを中心に楽しく体を動かすことを指導しています。
「プレ・ゴールデンエイジ」が始まる幼児期には、マット・跳び箱・鉄棒の器具運動を中心に、ボール・縄跳び・ゲーム・すもうなど、さまざまな運動を独自のカリキュラムで指導しています。走る・跳ぶ・投げるなど、様々な動きを経験することで、基本的な動きを習得し、後の「ゴールデンエイジ」に向けて、スポーツを身に付けやすい体づくりを目指しています。
まずは、体を動かすことが好きになる。それが「ゴールデンエイジ」を有意義に過ごすための第一歩です。