人は、家族や職場、学校など様々な人や社会と関わって生きていきます。将来、人と交流する場面や、社会と関わる上で、子どもの頃の経験が重要となります。しかし、近年の家族構成において、出生率が1.4人と低値が続き、少子化が子ども達の遊び環境に大きな変化をもたらしています。
最近では、沢山の兄弟と一緒に遊ぶことが難しくなってきています。また、一人っ子の家庭も増え、兄弟も含め異年齢の子と遊ぶことが減ってきています。そこで、同級生とだけで遊んでしまうのですが、異年齢と遊んでいる子ども達と比べると年上へのあこがれや刺激がないため成長する機会が少ないと言われています。
本来、子どもは子ども同士の遊びの中から、社会性や運動能力、知的能力を発達させます。昔は、学校から帰り、公園に行けば、お兄さんやお姉さんとボール遊びや鬼ごっこ、なわとびなどで遊ぶなど、「集団で遊ぶ環境」が自然とありました。お兄さんやお姉さんがリーダーシップをとり、遊びを教え、年下の子ども達はその行動を手本に遊びを覚えていきます。年齢の異なる子ども同士で遊ぶことは、お互いの心身の成長・発達につながる大切な活動なのです。しかし最近は、年齢の異なる子ども同士が交流する環境が少ないのが現状です。子ども達の将来のためにも、様々な人と関わることが大切です。
トライル小学生クラスは、1年生から6年生までを集団で指導しています。
冬の時期に毎年開催されるポートボール大会では、小学生クラスが異なる学年で1つのチームを作り、高学年が練習から本番まで、良い手本となりながら指導をしています。そんな高学年の姿を低学年は憧れの眼差しで見ています。
年齢の違う子ども達が、一致団結して「勝ちたい!」「負けたくない!」と試合をすることで競争心や諦めない心が育てられます。
また、サマースクールやウインタースクールで異なる学年の子ども達が一緒に行動することは、兄弟姉妹、家族で過ごしている普段の行動とは違った経験ができ、社会性や協調性を身に付けることができます。